先日の地元新聞の悩み相談欄にこんな投稿がありました。
相談者
対人関係が苦手で人と話すのが怖い
人の言葉に敏感で傷つくのがが怖い
だから最初から心を閉ざして生きてます
でも人と関わりたい
どうしたらいいでしょうか?
有識者の回答は、
イメージコントロールを積極的に取り入れて、他人と楽しく会話したり、ボディランゲージで身振り手振りで自分を表現していきましょう。
笑顔で他人と話している自分を想像してみましょう。
対話を楽しむ気持ちを持ちましょう。
失敗を恐れないようにしましょう。
というものでした。
これは、これで至極まっとうな回答だと思います。
・・・が、しかし、僕からしてみれば、やはり何かが足りない。
それは、もうちょっと、具体的な行動パターンを示してくれないと、相談者も頭では、理解しても、なかなか一歩踏み出すには、難しい。
そんなふうに思ってしまいます。
目次
そこでにしじゅん流の「対人関係苦手克服法」の伝授です。
その前に
世の中には、2つのタイプが存在します。
ポイント
1.生まれてこのかた、人見知りせずに誰とでも話せる社交性のある人。
2.生まれてこのかた、どちらかというと人見知りして、人と話すのが苦手という人。
僕は、どちらかというと2番目の人見知り派に近いタイプでした。
そもそも他人とワイワイつるんで楽しむとか苦手だし、出来るなら一人で静かに過ごしたい派でしたから。
しかし、それでは、仕事もスムースに進まないし、人間関係でも、狭い範囲でしか付き合えなくて、面白くない。
だから必要に迫られて、意識的に社交的にふるまわざる得ませんでした。
でも社交的にふるまうことで、実際には、プラスになることがとても多かったのも事実です。
たとえばビジネス面
取引先との商談においても、無駄話のないビジネスオンリーの対応に終始すると、短時間で終わるメリットは、あります。
だけど、相手のホンネや業界の裏話などの情報を引き出すことは、難しいのです。
ここで無駄話と思える本筋から外れた世間話、趣味(ゴルフなど)、プライベート話などに脱線して、商談時間を膨らませていくと、相手のガードも低くなり、ホンネやウラ情報も意外とすんなり提供してくれるのです。
そして何よりは、ただの無機質な取引先からフレンドリーな取引先として味方につけることができるのです。
そうなると商談も、仕事=義務から、仕事=快適 に変わります。
たとえば普段の人間関係でいえば
知人友人に対しては、敬意をはらうということです。
相手を気遣うことです。
そうすると相手も心が開いてくれることが分かります。
人は、自分の事に関心を持ってもらうこと、気遣ってもらうことで、とてもテンションが上がるものです。
それがホメ言葉も添えられるものなら、さらなる快感を憶えるものです。
そしてたいていの人が、そのお返しに相手への敬意を表して、関心を示してくれるのです。
他人から自分のことを気遣ってもらうことって大事です。
自分は、一人じゃない。
孤独ではないことの証。
自分のことを気にかけてくれる人が家族以外にもいるってことは、実は、とてもうれしいことです。
これは、始まりが社交辞令からでも、意識して言葉のキャッチボールを繰り返す中で、時間の経過が人間関係をプラスへと導いてくれるのです。
さてここから本題
対人苦手克服法
その1.まずは、姿勢を正すことが第一
背筋を伸ばして、目線を上げること!
これ意外とみなさん見過ごしています。
対人関係苦手な人に限らず、自分に自信のない人は、見た目で判別できます。
間違いなく、うつむき加減、目線が下向きの人が大半を占めています。
そういう視点で、あなたの職場環境を見渡してみてください。
元気のない人、悩みのある人、暗い人、マイナス志向の人達には、必ずと言っていいほど、この条件が当てはまるはずです。
だから僕が提唱する対人苦手克服法の第一歩は、姿勢を正すこと。
具体的には、
ポイント
背筋を伸ばして、目線をあげること(顔を上げること)。
もうこれに尽きます。
ようするに下向き、うつむきで絶対に行動しないことです。
これだけで、大げさにいうと人生変わります。
それくらい大事なことです。
逆からいうと、背中が丸まったうつむき加減の人たちが、あまりに多いことです。
私は、自信がありません。元気がありませんのプラカードを背中にぶら下げているのと同じことです。
その2.まずは、作り笑顔と軽い会釈から
えーっ、作り笑顔でいいの?
と思うかも知れないですが、対人関係に悩む人にとっては、心からの笑顔なんて最初からハードル高すぎますから。
だから作り笑顔で軽く頭を下げるくらいでいいのです。
作り笑顔も継続していけば、そのうち本物笑顔に変わっていくものです。
肝心なことは、誰でもチャレンジできる低いハードルから始めることです。
これを仕事でも、ご近所さんでも、顔見知りの人とすれ違うごとに繰り返していきましょう。
注・・・すでにこれくらいは、出来ますよって人は、下記3からスタートしましょう。
その3.会釈に軽いあいさつ3大用語を添えましょう。
おはようございます。こんにちは。おつかれさま。
これが慣用儀礼あいさつ3大用語です。
まずは、声小さくてもいいから、仕事でも、ご近所さんでもすれ違う人ごとに声かけていきましょう。
人によっては、返事してくれない人もいます。
でもそんなの世の中いくらでもいますからね。
気にする必要ありません。ノープロブレムです。
繊細な人、傷つきやすい人は、意外とこの部分を気にします。
その4.3大あいさつ用語がなれてきたら「元気ですか」を加えよう。
おはようございます、こんにちは、おつかれさまの3大あいさつ用語になれたら、次は、「元気ですか?」に代表されるプラスアルファの声かけをしましょう。
これは、対人関係苦手な人に関わらず、普通の人でも「身近な人」にしか使っていない気がします。
これを3大用語のあいさつをした後とかのタイミングで、わずかでも間があるとき、つまりすれ違うのではなく、ほんの少しでも足を止めるタイミングの時に使うのです。
たとえば、社内のどこかでお互い何かを待っていて立ち止まっている時間。
信号待ちでお互い立ち止まっている時間。
お互い同じ方向に歩くタイミングで少しの間、一緒に行動している時間。
とにかく、出会っていつものあいさつを交わした後に間ができたとき、かける言葉として「(お)元気ですか?」は、ジャストな声かけです。
そう聞かれた相手は、「元気ですよ」、「まあまあですよ」、「最近疲れ気味で・・・」、
「なんとかやってます」とかの返事を返してくれるはずです。
そして「あなたの方は、どうですか?元気ですか?」とか返される場合もあると思います。
その時は、「私もなんとか元気にやってます」みたいな返答をしてあげれば、スムースな会話が成立します。
「(お)元気ですか?」以外にも「調子は、どうですか?」でもいいし、「今日は、いい天気ですね」、「寒くなりましたね」、「雨続きますね」などに置き換えてもOKです。
このプラスアルファ声かけを意識的に行うことで、あなたが気軽に話せる人の数を少しずつ増やしていけるのです。
僕は、実際このプラスアルファ声かけ法で友人、知人の輪を拡げていくことに成功しました。
あと付け加えますが、この声かけも人によっては、反応しない輩もいます。
これは、例によって、放置しましょう。
数は、少ないけどたまーにこんな人もいますからね。
これくらいでめげる必要は、ありません。
その5.人の言葉で傷つかないようにする方法
これは、繊細な人、ナイーブな人にとっては、結構大きな問題です。
なにしろ世の中には、言葉の刃で人の心の内側まで土足で踏み込んで、ズタズタに突き刺していくアホウがいるからです。
意識して悪意を持って踏み込んでくるやつ。
空気を読めず無意識のうちに人の心の中に土足で踏み込んでくるやつ。
いろいろいます。
僕もこれまでに両方からやられてきましたからね。
さすがに凹みます。
でも今では、そいつらからやられることは、ほとんどありません。
ポイント
1.自分にツッコミを入れて来そうな人、空気を読めずに不愉快な発言を平気でして来る人をあらかじめ、自分の中でリストアップしておく。
2.リストアップされた人たちには、けっして心の内側、つまりホンネ部分は、見せない、話さないことを信条とする。
3.ひらたく言えば、リストアップ相手には、心のバリケードをあらかじめ張っておくことです。
これを徹底するようになってから、不必要に嫌な思いをしたり、人の言葉で傷つくようなことは、圧倒的に減りました。
まとめ
ということで対人苦手克服法の初級編でした。
でもこれは、対人関係苦手だけでなく、人間関係でさらなる輪を拡げていきたいというあなたにも使えるワザです。
是非、一度試してみてはいかがでしょうか。
僕の中では、これも人たらし術のひとつだと思っています。
僕のブログでは、人たらしに関する記事をいくつか書いています。
人間関係に悩んだらで、こんな記事もありますから、暇なときにでも読んでください。
人間関係に悩んだら「人たらし術」。誰でも出来るシンプル対応法。まずは、性悪説から始めよう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。